こんにちは。ビジネスで使えるテクニックを、心理学を用いてご紹介していますが、ふいに思ったことがありました。
「哲学と心理学ってどう違うんだろう?」
今回わかりやすい題材として一つの例を使って「哲学とは?」を考えてみました。
読んで頂けたら幸いです。
それでは早速いきましょう!
哲学とは?
まず結論から言ってしまうと、あくまでも個人的な意見ですが、哲学とは「無駄な事をひたすら考えること」です。
今回参考にさせていただいた本「これならわかる哲学入門」(著者:富増章成)によると、この言い方がしっくりくる感じがします。
「いい大人同士の否定論」
心理学との違いは、いろいろとありますが、哲学を科学的に証明することみたいなイメージですね。
哲学の歴史から学ぶ
この本によると、
「哲学を学ぶためには、哲学史を順番に学ぶのがよいのです。哲学はある人が唱えた考え方を『批判する』という形でストーリー展開してく」
「これならわかる哲学入門」(著者:富増章成)
とあります。
つまり、プラトン、デカルト、カントなど歴史上の人物が
「それは違う、俺が考えたことはこうだっ!」
何ていいながら思想を語っている感じなので、歴史で順番に学んでいけば、なぜここでこんな思想になったんだろう?というところから分かります。
哲学の意味?
そんなことをいうと本当に意味のないことのように思われるかもしれませんが、そうではなくて、哲学とは僕たち一般の人たちにとって、とても身近なことです。
ところが、「哲学は難しい」と思えてしまうことがあります。
それは何故かというと、「少しわかりにくい」表現で書かれているからです。
例えば本書では
「その対象は、われわれにとって実際的な意義を持つだろうと考えられるような、いかなる帰結をもたらすのか。この諸帰結こそが、その対象についての概念作用の全内実なのである」
「観念を明晰にする方法」―(著者:チャールズ・サンダース・パースー)
いやいや!全くわかりません
哲学が難しいのはこういうところ・・・
このように思う部分があるからです。
「その対象が~」とか「諸帰結が~」とか「概念作用の全内実~」とか、言ってることがほぼ意味不明!そういうところもあって、取っ付きにくい原因になっています。
でも、これこそが「哲学」なんです。
「なんかカッコいい!!」これです!
「なんか…わかんないけど、○○君、哲学的でかっこいいね!!」これです!
話がだいぶ逸れてしまいましたが、哲学が僕たちにとても身近なものだということはまた後にご説明します。
プラグマティズムとは?
では、ここからは今回の記事のタイトルになっている「プラグマティズム?」について解説します。
まず、みなさんは「引き寄せの法則」というものをご存知でしょうか?
プラグマティズムというのは、ビジネス本や自己啓発系の本でよく見かける方がいらっしゃるかもしれませんが、この「引き寄せの法則」の源流となった考え方になります。
先ほどもチラッと名前を出しましたが、アメリカの哲学者「チャールズ・サンダース・パース」という方が説いた、プラグマティズムをこちらもアメリカの哲学者「ウィリアム・ジェームズ」という方が発展させた方法、これがまさに引き寄せの法則です!
では引き寄せの法則とは何なのでしょうか?
簡単に言うとと、「死ぬこと以外かすり傷!」、つまり超ポジティブシンキングの考え方です。
超ポジティブシンキング
「プラグマ」とは「行動」という意味である
という言葉も載っているとおり、動かなければ意味がないということを説いています。
「プラグマティズムは、実際的に有用な効果が出たほうが真理だった。すると、『私は能力があり、人々にとって価値ある存在だ』と信念をもつことによって気分が良くなり、勉強がはかどり、周りの人も幸せになれば、それは真理なのである」
「私はやれる!できるやつなんだ!きっと成功できる!!」と思って望めば、望んだ結果になるはずだ!ということです。
でも、「引き寄せの法則」というのはいいことも引き寄せる代わりに、悪いことも引き寄せてしまうというのです。
「私なんてどうせ失敗するし、恥かくだけだから、やめとこうかなぁ…」なんて言っていると、その通りの結果も引き寄せてしまうことになってしまいます。
だからこそポジティブにいくべきなんです。こんな特徴もあります
「あなたが世界のあり方を想像している。もし、それがネガティブな発想であるならば、あなたという創造者が、毎日鏡に向かってネガティブな世界を生み出していることになる。ジェイムズは言う。『悲しいから泣くのではなく、泣くから哀しくなるのだ』と。だから、まずは笑ってみなさいと促す。」
身近なプラグマティズム?!
冒頭で、「哲学は身近なこと」と書きました。
では、みなさんの周りにあるプラグマティズムはどんなものがあるのでしょうか?
それは、占いです。朝のあるテレビ番組の「朝の占い」、観たことない人はいないはずです。
先ほども引用させてもらった言葉に、「プラグマティズムは『実際的に効果のあるものが真理である』」とありました。
朝の占いであなたの星座占いが一位だったらちょっと気分が上がって、朝からいい気分で学校や仕事に行けますよね?
「これはほとんどの人がすでに実践していること。つまり、朝のテレビ占いは、その吉凶の客観的真実を伝えようとしているのではなく、受け取る側のポジティブな信念を高めるための番組だったのだ。『吉だったら信じる』これはまさにプラグマティズムの哲学だった。」
つまり、占い(プラグマティズム)とは「信じるか信じないかはあなた次第」ということになります。
これを知ったとき、学生時代にこの真実を早く知りたかった!と思いましたね。
学生時代はちょうど占いくらいの時間に家を出ていたので、占いでテンションがコロコロ変わってましたから・・・
これを知っていたらもうちょっと学生生活をエンジョイできていたかなぁなんて思ったりしました。
「凶」な今日の乗り切り方!
あさイチから占い最下位…
「ごめんなさ~い。あなたの運勢は最下位!何をやってもうまくいかない日…今日はおとなしくしていましょう!」
なんてテレビから聞こえたらどうしますか?
あ~もう今日はダメだな…なんだよ…ったく、やる気が無くなったよ…会社に行きたくないな~
なんてなることはありませんか?
ではこうなる前にどうするか?この方法もしっかり本書ではアドバイスがあります。
ジェームズはアドバイスする。私たちは何事も悲観的に考えてしまうが、その悲観的な文章に「NOT」を入れて、常に意味を逆転させろと。
例えば、
「あ~もう今日はダメだな…なんだよ…ったく、やる気が無くなったよ…会社に行きたくないな~…NOT!!俄然やる気が出てきた!仕事がやりたくてたまらない!!」
みたいにマイナスの思考が出てきたら、文の中に「NOT」を入れて意味をプラスに逆転してしまうことです!
中々難しい方法ですが、慣れれば転換が容易になってくると思います。是非実践してみてください♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?
・哲学とは?…「無駄な事をひたすら考えること」、「いい大人同士の否定論」
・哲学を知るためには哲学の歴史から学べば順番に知ることができる。
・哲学は身近なところにある
・プラグマティズムとは?…「引き寄せの法則」、その考え方は「超ポジティブシンキング」である
・占いはプラグマティズム?!…テレビの占いは「プラグマティズム」、いい結果なら信じて、悪い結果なら信じない、もし悪い結果だったとして、ネガティブになりそうなら考え方の文章の中に「NOT」を挟んで、意味をプラスにする。
今回は「哲学」の中でも「引き寄せの法則」の源流となった「プラグマティズム」について解説しました!
では、またお会いしましょう♪
☆☆寄稿者のご紹介☆☆
今回は「しゅんびず」を運営されているしゅんまるさんに寄稿していただきました。
しゅんまるさんは、私のブログにも頻繁に遊びに来て下さるブログ仲間です♪
工場で主任をされながら、空いた時間に様々な本を読まれていて、読者に分かりやすい情報を発信されています。今回のような哲学的な内容をビジネスに置き換えて、非常に分かりやすくまとめられています。
私のおすすめ記事です。上司と部下の関わり方、部下の育成などについて分かりやすく書かれています。
是非、みなさんもしゅんまるさんのブログをご覧ください。読者登録もよろしくお願いします♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。