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アフターコロナ 学習塾の現状

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<img src=”drink.jpg” alt=”アフターコロナの塾の現状”>

先日ある塾の経営者の方と話をする機会がありました。
その方は大手の塾ではなく分校が3つある中規模の塾(以下L塾)の塾長です。

このところの新型コロナウイルスの影響で、塾業界にどのような影響があるのか、アフターコロナを生き残るには?少し興味深い話を聞くことができたので、ご紹介したいと思います。 

生徒数の減少

まず一番大きく影響を受けたのは生徒数の減少です。

コロナウイルスによる緊急事態宣言、外出自粛制限が続き、経済が大きな打撃を受けました。その結果、家計にも影響して塾に通わせる月謝が払えないという家庭が増えてきているのです。

また、休校中のインターネットによるオンライン学習の普及も要因の1つです。

L塾の塾長は「休校期間中は勉強を頑張る生徒と頑張らない生徒の2通りに分かれる。前者は自ら学習する方法を編み出し、工夫を凝らして学習を進めるが、後者は与えられた課題をこなすだけ。塾に通っている生徒は前者の方が多い。」


その結果、「別に塾に通わなくても工夫すればいくらでも勉強はできると思う生徒は増えた」と言います。

コロナウイルスによる学力低下ばかりが注目されていますが、一方で「新しい学び方を獲得した若者」もいるということです。

さらに、大手の塾による「無料のサテライト授業の配信」も加わり、L塾はこの3カ月間で生徒は3割程度減少しました。

オンライン授業導入の是非

L塾は、3月の自粛期間中は完全に閉めていて、紙の課題を出題していました。

しかし、紙の課題では生徒とのやり取りをすることができないため、限界がきてしまいます。

この状況を打開するためにL塾で導入されたのがオンライン授業です。

いくつかの自治体が小中学校でも実施されていますが、同様に導入をしている塾も増えてきています。

今やほとんどの家庭に携帯電話やタブレットが置いてありますので、導入にはさほど困ることはありませんでした。

L塾では4月上旬からオンライン授業を取り入れ、双方向のやり取りができるようにしました。

しかし、ここでもアクシデントが発生

回線速度が遅かったために映像が遅れたり、場合によっては途切れたりしました。

L塾ではオンライン授業の中で一斉授業と個別授業を行っていましたが、一斉授業では回線の遅れた生徒を待っていては他の生徒に迷惑がかかってしまいます。

また、個別授業では後に待っている生徒へ迷惑がかかってしまいます。

オンライン授業を導入している塾はかなりの数。L塾も導入しなければ周りの塾に置いていかれるという状況で渋々導入したものの、結局はそういったメンテナンスや塾へのタブレット導入でかなりの出費をかかえることになりました。

「コロナウイルスが収束するまで我慢して、もうオンライン授業は辞めよう」、塾長はそう思っていましたが、オンライン授業をやっていく中で大きなメリットを発見したため、続けることにしました。

そのメリットは講師の成長です。

日頃教室での授業では、学級王国状態の授業ですが、オンライン授業の導入により保護者に見られるという常に参観の状態になったのです。

これにより講師の授業力も向上させることができました。

ただ、これって講師の立場からすると嫌ですよね・・・

常に保護者から見られている状態、自分だったら絶対緊張します!

書き入れ時の夏季講習

もう1つ懸念されるのが夏季講習の縮小化です。

今回の新型コロナウイルスの騒動により、学校再開の時期が大幅に遅れました。

それが原因で、ほとんどの自治体が夏休みの短縮を発表。

その結果、塾にとって大きな打撃となってしまいました。

塾にとって、夏季講習は非常に書き入れ時のシーズン。

夏休みの短縮により、夏季講習の予定を入れられる日が大幅に減って、収入が減りました

確かに夏休みといえば私も受験シーズンは塾に通っていましたが、夏休みだけで月謝が3,4万円したことを覚えています。

期間が減ったのに同じ月謝を支払ってもらうのも悪いですし、じゃあ反対にスケジュールを詰めて行ったとしても講師に大きな負担がかかってしまいます。

塾長「夏季講習の期間も月謝も減らす方向で考えるしかないね。それか、休日返上でオンライン学習を継続させるかどうか。」

いずれにしても、塾にとってのダメージは大きいですね。

さいごに

「塾にとって、新型コロナウイルスはマイナス要素ばかり。敢えてプラス要素があるとするならば、生徒が塾に対する意識やとらえ方が少しだけ良い方向に変わっていったことだ。」

最後にこう述べて話を終わりました。

私にとって、塾というものは自分だけの学び舎のイメージでした。

嫌々通っていた時期もありましたが・・・

それでもお金を出して通っている分、何とかして少しでも成績を上げよう、1つでもいいから知識を持って帰ろう、そう思いながら通っていました。

私はこれからも塾の存在は必要だと思いますし、新しい生活様式が騒がれている中、何とか工夫を凝らして生き残ってほしいなと思っています。

私の好きな言葉で「大変な時というのは、大きく変わる時」という言葉がありますが、まさにこのL塾にも当てはまります。

今回塾長に話を聞くことができ、塾の現状を知り、別の視点から塾の存在を見ることができて勉強になりました。塾長に感謝しています。

この話を聞いて、私ももっと頑張ろうと思えることができました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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