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いくら長時間働いても部活動は終わらない!

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<img src=”drink.jpg” alt=”部活動顧問の楽しみ方と悩み”>

部活動の話を記事にしてみました。

私はサッカー部、野球部、バドミントン部、演劇部と10年余りの中で結構色々な部活動を経験させていただきました。

でも、これって普通あまりないパターンですよね。

大勢の人は自分の得意分野を継続して持たせてもらえることが多いのですが、私の場合は兼部したり、誰も持ちたがらない部活動に充てられたこともありました。

部活動顧問は楽しい面ももちろんありますが、辛い面もたくさんあります。
私が経験してきた部活動のその両面を書き綴りたいと思います。

あ、最初に言っておきますが、あくまでも部活動はボランティアです!教育課程外の内容になります。

そのことを踏まえて読んでいただけたらと思います。

部活動顧問の決め方

まず最初は部活動顧問を決めていかなければなりません。
では、どのように決めているのでしょうか?

部活動顧問調査

部活動の顧問は4月の結構早い段階で決めていくことになります。
学校によって違うとは思いますが、早いところで4月1日に決める学校もあります。

私が勤務していた学校は顧問調査の紙を配られるのですが、4月1日の17:00締切のときもありました。

顧問調査では、その学校で活動している部活動一覧に対して、運動部と文化部それぞれに第2希望まで書かなければなりません。

その中で、各先生の希望を一覧で示し、次の日かそのまた次の日ぐらいには会議で決めていくことになります。

部活動顧問の決定

会議は長いときは延長、早くても1時間近くになるときもあります。
みなさんそれぞれ希望があるので、中々決まらないですよね。

各部活動は大体2人か3人で運営していくのですが、例えばサッカー部を希望している先生が4人いる場合は誰か1人が別の部活動に移動しなければなりません。

決まれば1年間は必ずその部活動の顧問として活動していくので、自分の苦手な部活動であれば、1年間辛い目を味わうことになります。

この会議が今後の命運を分けるといっても過言ではありません。

そのため、長時間の会議が続いていきます。

すぐに誰かが移動を希望すればいいのですが、そうはいきません。

 

その結果、結局権限の弱い若手教員や異動したての教員が動くことになります。
パワハラまではいきませんが、まぁ仕方ないかなといった感じです。

そして、条件が上手く合わなかった年は2つの部活動を兼部したこともありました。

部活動顧問の楽しみ方

自分の専門としている部活動の顧問をすることができるかどうかはとても重要です。

私はサッカーが専門でしたので、部活動を指導する中で練習メニューを考えたり、フォーメーションを考えたりして、生徒よりも楽しもう!という気分で参加できるときは、毎日参加していました。

 

特に楽しいのが公式戦や練習試合で勝ったときです。サッカー部の顧問は基本的に審判もやらなければなりませんが、試合に勝った後はやる気が出ますし、反対に負けたときは結構嫌々ながらやっていました。

試合に勝てば上位の大会に進むこともできるので、勝ち進んでだんだんチームのモチベーションが上がってきたときは最高です!

 

試合といえば応援の声出しも醍醐味の1つです。チーム全体で大きな声を出して応援することで、士気が高まるのです。

中には保護者や同級生、地域の方が応援に駆けつけてくれたこともあり、学校全体で1つのチームを応援する雰囲気はとても良かったです。

部活動顧問の悩み

一番はやはり自分の担当したい部活動の顧問を持てないことです。これは会議のやり取りで決まったことなので仕方ありませんが、1年間我慢を強いられます。

 

特に文化部はきつかった・・・
文化部といえば、美術部や家庭部、手芸部、料理部、演劇部と様々ですが、中でも美術部や演劇部は普段の活動はほとんどありません。

これはこれで楽かもしれませんが、文化祭前になると急に忙しくなります。
しかも、自分が専門でないために指導もできませんし、作品を完成させるのに「あれがいる、これがいる」など買い出しに行くことが多くなります。

文化祭の展示や発表に必ず間に合わさないといけませんので、休日返上で遅くまで活動をすることが多いです。

 

運動部に関しても同じで、自分が専門でない種目の場合はもちろん本を読んだり、動画を見たりして勉強はしますが、それでも他のチームと戦ったときに指導不足で負けてしまうことが多いです。

そして、部員や保護者からのクレーム。特に前任者が指導力のある顧問だった場合は、「もっと練習量を増やして欲しい」、「前の顧問は土曜も日曜も朝から夕方までやってくれていた」、こっちはボランティアでやっているのに・・・

ちなみに部活動は教育課程には載っていませんので、平日の指導は完全にボランティアになります。土日は1日2000円程度貰えますが、時給換算で500円程度です。

まぁそういった保護者に当たる確率は結構高めなので、すごくストレスが溜まります。

部活動懇談と参観

さらに私の学校では、部活動懇談と呼ばれるものが存在していました。

その名前の通り、部活動に所属している保護者が集まって、部活動の方針や様子、年間スケジュール等を伝えた後、談話したり質問受け付けをしたりして交流をします。

これだけ聞くとごく普通の学級懇談のようなもので、特に問題なさそうですが、部活動に関しての懇談なので話は別です。

質問受け付けのときは上に書いたように、クレームは当たり前。

なぜこの子たちは結果を出せないのですか?」、「先生方は部活動の練習に顔を出していますか?」、「もっと練習を・・・!

分かってはいるのですが、私たちも会議や生徒指導対応等で忙しく、中々顔を出すことはできないのです。
部活動はボランティアですよ!」と言いたいところですが、もちろん言えません。

 

そして、その後は部活動参観があります。これは部活動を見学してもらうのですが、ここでも保護者に捕まり、色々文句を言われてしまいます。

これらは私がサッカー部以外の部活動を担当していたときの話で、サッカー部のときは練習メニューや指導方法も自信を持って言えるので、難なく懇談を終えることができていました。

もし赴任した学校で部活動懇談があれば、しっかり準備をして臨むべきですね。

ユニフォームやチームウェアの発注

これも結構大変な仕事で、まずはユニフォームのデザインを全員で話し合って決めなければなりません。

これが中々決まらないですよね。

何とか決まった後はサイズの確認、お金の徴収、注文、支払いの流れになりますが、そう上手くはいきません。

お金を持ってこない生徒やサイズが合わなかった生徒、買ってから部活動を辞める生徒。
「そのお金は返金してもらえないのですか?学校の予算で何とかしてください!」
こんなこともありました・・・

夏休みの部活動

夏休みになると授業は補習以外ありませんので、ほとんど研修か部活動の指導になります。

夏休みといえば大変なのが熱中症。救急車を呼んだことも数回あります。

私の勤めていた学校は部活動の種類が多かったため、時間はほぼ均等に割り当てられていました。そのため、活動時間は短かったのですが、ほぼ毎日体調不良になる生徒が出てきます。

熱中症対策のために部活動費から塩分が入ったタブレットを買ったり、ウォータージャグを買ったりもしました。

熱中症になってしまうのは仕方のないことだと思いますが、困るのは保護者と連絡が取れないことです。

私たちは夏休みですが、保護者の方は日中働いている方が多いので、中々連絡がつきません。
そうなると、体調が回復するまで保健室で休ませて、回復したら一緒に帰宅することになります。


7月、8月は最近特に暑いですよね。例えば気温が35度を超えたら部活動は一斉に中止!みたいな法律はできないのでしょうか。

当番校の仕事

数年に一度ですが、市や県の当番校に当たることもあります。

当番校では、各種大会の運営をほぼ任せられるので、仕事量は倍以上になります。
運動系の部活動では、まずは年間スケジュールを組み、大会の1ヶ月前ぐらいに顧問会議を開きます。

もちろんその案内もきちんと各校に送り、資料の準備をしなければなりません。

顧問会議では大会の内容を考えたり、トーナメントであれば抽選をしたりします。

その後、パンフレットを作成させて各学校にデータを送信。そして、大会当日は進行や記録を行っていきます。

資料に関しては引き継がれたデータがあるので少し修正を加えれば大丈夫ですが、大会当日の進行や記録は1日拘束されてしまいます。

当番校でない学校は負ければそのまま帰ることができるので羨ましいです。まあこれも誰かがやらなければならない仕事ですが、ボランティアでここまでさせられるとかなりきついですね。

 

では文科系の部活動はどうなのでしょうか?
実はこちらも市や県の全体発表会のようなものがあり、作品展示や吹奏楽や演劇の発表会を行っています。

私は当番校に当たったことはありませんが、当たった先生の様子を見ていると仕事量は大幅に増えていました。

予算の行方

こうして1年が終わろうとしていました。

1年の最後にやってくるのは予算の執行です。

部活動予算は部活ごとに違った額が設定されていて、例えばサッカー部は3万円、陸上部は4万円みたいな感じです。
この予算、全て使い切らないと次年度の予算が減額されてしまいます。

なので、どの部活動も必死に予算をやり繰りして使い切ります
私の場合は定期的に予算を使っていたので、最後の方は足りなくなることもしばしばありました。
しかし、部活動によっては今まで全く使っていなかったのに最後の2月、3月に一気に全額もしくは8割程度の予算を使う部活動もあります。

それ本当に必要ですか?と思うようなものに使われることもあります


公立の中学校は本当にお金がなく、限られた予算の中で活動費を捻出しています。これも年度末の会議で来年度の予算についての話し合いがされるのですが、まあ決まらないですね。

結局各部活動の来年度予算は今年度と同じで!みたいな流れで1年が終わります。

さいごに

またまた、私の拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

今回は私が体験した部活動顧問を記事にしてみましたが、あくまでも一例ですので参考程度に見ていただけたらと思います。

ニュースで「部活動はブラック」と言われていますが、あれは本当です。土日に貰える手当もこの大変さに見合った額に増やすべきだと思います。

私ではありませんが、この2000円の手当を部費に費やして活動している顧問の先生もいました。

確かに私が中学生のときも熱意を持って活動している先生もいました。でも実際に働いてみて、そこまではできなかったですね。

そうやって頑張っている先生方は本当にすごいと思います。

 

あくまでも部活動はボランティア。タイトルにも書いたように部活動は終わりがありません。こだわったり、休日返上で活動したり、真剣に取り組めば取り組む程得られるものは大きいかもしれませんが、疲労やストレスは溜まっていきます。ただ、最近は民間企業に部活動を委託している自治体もあるみたいで、そういった制度がもっと増えていけばいいなと思います

 

教員を目指している方には是非知っておいてほしい部活動の事について書いてみました。


また機会があれば、教員時代のお話を書いていきたいと思います。
ありがとうございました。